ドイツ語が大変お上手ですね。
もう何年も前になりますが、オーストリアの第二の都市を日本から訪れたことがあった。
オーストリアに住む前の偵察準備旅行だった。
地元の支店銀行を訪れた。
因みにオーストリア第二の都市は何と呼ばれているのか、ご存知ですか。
オーストリアは南東部に見出される州都となっています。
オーストリアに住むことになると、遅かれ早かれどうしても車としてはバンが必要になるだろう、ということで
車購入用の”大金”を引き下ろすことにした。
銀行の窓口に立って、自分の求めることをドイツ語ではどう表現するのか、
一応、前もってモノの本で確かめてみた。
預金を降ろす、ということ。ドイツ語ではどう表現すれば銀行員には通じるのだろうか。
ドイツ語動詞の abheben が該当するらしい。
一気に大金を降ろすということで銀行員は警戒心を抱いたのか。
何となく銀行預金引出しの理由を聞きたがっているように感じ取れた。
いわゆるマネーロンダリングをするのではないか、恐れたのか。
見ず知らずの外国人(この場合は日本人でしたが)が何の前触れもなく、予約も入れず、窓口にいわば突然現れて大金を引き出そうとしている。
銀行員の立場から見れば、そんなことを想像したとしてもそれは銀行員の自由。
実際に本人が銀行窓口に現れて、預金引出しをしようとしているのか。
もちろん、と言うのか、警戒のためにか、その若い銀行員はわたしの身分証明書の提示を要求してきた。
わたしは本人だよ、ということでパスポートを目の前に提出した。
引出した結構な大金は何のために使うのか、それはわたしの自由だと思う。銀行員が知らなければならない事項では
ないと思う。インターネットによるオンラインバンキングでは送金目的を求めていることもあるが、必須とは
考えられない。個人情報に属すること思われる。
その若い銀行員を安心させるために、わたしは個人情報を公開した。
「オーストリアにこれから住むのですよ、車が必要になると思われるので、その準備資金ですよ。」
納得したのか、安心したのか、何らの手続き上の間違えも犯してはいない、と自分に内心拍手を送っていたのか、
リラックスした様子が伺える。
銀行員は私に向かってこうのたまった。
"Sie sprechen sehr gut Deutsch!"
わたしは応じた。
”Vielen Dank. Sie sprechen ja auch sehr gut Deutsch!"
銀行員は如何ような思いを抱いたのか。わたしには分からない。
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