車に轢かれた時に


「お宅はどこにおったのかな、車に轢かれた時?」

「その車の前でした、裁判官殿」




„Wo befanden Sie sich – als Sie überfahren wurden?“
„Vor dem Auto, Herr Richter.“


何と馬鹿な質問をする裁判官か、と被告は思ったかどうかは
知りませんが、そんな思いを持ったとしても
裁判官からの質問には馬鹿丁寧に答えているのですね。

尤も車の後ろにいて轢かれることだってあるかもしれませんね。
というか轢かれるとするならば大抵は車の前に決まっている
のではないかと思いますが、どうでしょう。

前か後か。
被害者から見ればいつも前に決まっているでしょう?
それとも横でしょうか、上でしょうか、下でしょうか。


   * * *   * * *  *  *

さて、ドイツ語ではどのように表現するのでしょうか。

車の前、はドイツ語でどういうかは分かりますよね。

車の後、は?

車の横、は?
右横?
左横?

車の下、は?

車の上、は? 
車の屋根に接した上? 
車の屋根から離れた上?
車の屋根、ドイツ語では?


ドイツ語を学び始めた頃でしたか、
位置関係を表現するドイツ語前置詞の数々を
思い出しますか?

車の中、は?

車の外、は?

車の隣、は?

車の近く、は?

車の回り、は?

車から離れた所、は?

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