「ねえ、ママ、昔の兵隊さんたちはいつも裸だったの?」
とリカルド君の質問。
「そんなことはないわよ。どうしてそんな風に思うのかしら?」
「だってぼくの本の中のここに、
”兵隊たちは祖国を守るために裸になったのだった”と書いてあるんだよ。」
"Mama, waren die Soldaten früher immer nackt?", fragt Ricardo.
"Nein, wie kommst du denn darauf?"
"Hier in meinem Buch steht, dass die Soldaten ausgezogen waren,
um das Vaterland zu verteidigen."
*
Die Sodaten waren ausgezogen, um das Vaterland zu verteidigen.
このドイツ語がちゃんと読めるかどうかですね。
あなたはいかがでしょう?
本日(2016年12月7日)の、地元の朝刊を見ると、
オーストリアの生徒たちはいわゆるPisaテストの国際比較で
とっても成績が悪いという結果がでたそうです。
つまりドイツ語の解読ができない生徒がたくさんいるという結論を
見せつけられたということです。
だからドイツ語がちゃんと読めなくとも心配は入りません、と言いたいのでは
ありません。
ちゃんと読めないとこの世を渡ってゆくにも支障を来すかもしれないと危惧されるからです。
* *
リカルド君のドイツ語文解釈は正しくなされたのではなかったのでしょうか!?
ママはそんなことはないわよ、とリカルド君の解釈を否定しましたね。
何が問題なのでしょうか!?
ドイツ語教育?
ドイツ語そのもの?
以前からもわたしなりに指摘を続けていますが、
ドイツ語にもいわゆる同音異義語があるという問題、
つまり解釈に混乱を来たらすような単語がいくつかあるということを書きました。
ところで、そういえば、昔の兵隊さんの話ではなくて、
昔の、古代ギリシャのオリンピックの参加選手たちは裸だったということですよね。
そんな昔の話にリカルド君は懐かしさを感じたのかも知れませんね。
人類の始祖とされるアダム、エバもそもそも裸だったという話も
伝わっていますよね。