泥棒が夜、ある家に押し入った。
真っ暗な居間を抜き足差し足忍び足、通って行こうとしたら、
声が聞こえてきた。
「ボクは君が見えるんだよ、イエスだって君が見えるんだよ!」
泥棒は驚いた、
懐中電灯を点けた、
部屋の角、横棒の上に、オウムが一匹留っていた。
「ボクは君が見えるんだよ、イエスだって君が見えるんだよ!」
泥棒は安心した。
「びっくりしたなあ、もう。君は何という名前なの?」
「エルフリートだよ」
「エルフリートかい、オウムにしては本当に稀なケッタイな名前だよなあ!」
オウムはニヤリとしながら言った。
「それが何か、イエスという名前だってロットワイラーにとっては稀なケッタイな名前だよ」
Ein Dieb spricht mit einem Papagei→
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人間は動物と会話を交わすことができるのでしょうか!|
ペットや動物を飼っていらっしゃる方はその辺のことについて詳しいのでしょうね。
ネコに、または犬に向かって喋っているひとや話しかけている人を時に見ますが、
特に女性の飼い主、お互いに分かり合っているのでしょうか。
話し掛ける時に、自分のことを Frauchen と言っていますよね。
オモシロイと感じました。「あたしはあなたの”可愛い?”御婦人さまよ」
我家では一度もペットを飼ったことがありませんが、例えば、飼い犬に向かって
「お座り!」とか「お手!」とか言うと、動物がその通り反応しているのを見たり、
聞いたりするのはわかっています。
が、動物の方から言葉を返すということはしていないのでは?
それともブフブフと犬語で喋っているのでしょうか!?
飼い主はそのブフブフの意味が取れているのでしょうか!?
で、オウムは喋ることができるのでしょうか!?
オウムは喋ると言うのか、オウム返しをしているだけではないのでしょうか。
それでもジョークボックスの中のオウムは泥棒の質問にちゃんと
答えれているのですから、このオウムは大したオウムだと思いますね。
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近所のあるお宅を通り掛かったら、犬が飛び掛からんばかりに柵に突進。
わたしに向かってやたら吠えまくっている。
まあ、柵のお陰で私に噛み付くようなことは阻止されているようでした。
わたしはちょっとイタズラというか実験をしてみたことがあります。
吠え声を無視しながらも、その犬の目を直視しました。
視線を外さないようにずっと睨めつけてやりました。
何が起こったと思いますか。
多分、想像がついたことでしょう?
その犬は私の視線をまともに受けることが出来ずに、そっぽを向いたと思ったら、
と突然私は犬の真似をしてワンと犬もビックリするような大きな声で怒鳴り返したら、
犬は柵から遠ざかって行ってしまいましたよ。
私が立ち向かったのはロットワイラーではありませんでしたが、幸いにも。
これって言葉を交わさない”会話”とでも称せましょうか。
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