ゴリラ撤去請負人


ある男がある朝、目覚めた。
自分の家の前の木の上に大きなオスゴリラが居座っているのを認めざるを得なかった。

男はイエローページを掴み、ゴリラ撤去請負サービス業を探し出し、電話した。

ゴリラ撤去請負人がその後でやって来た。
一本の棒、チワワ一匹、手錠、そしてライフルを一丁持参してきた。

「注意しろよ」と請負人はその男に言った。
「我々としては次の手順を取る。まず、オレが木の上に登る。この棒でゴリラを突っつく。下に落ちるまで突っつく。落ちたらチワワがゴリラを襲い、その足を噛む。そうするとゴリラは自己防衛のために自分の両手を膝に置く。ちょうどその時にお宅はゴリラに手錠を掛ける」

「分かった」とその男。「でもそのライフルはどうするのですか」

ゴリラ撤去請負人が答えた。
「オレが木から落ちたら、チワワを撃ってくれ」





    *  *

「オレが木から落ちたら、チワワを撃ってくれ」
ゴリラでなくてゴリラ撤去請負人が木から落ちることも考慮に入れていたのでしょうか。
自分が落ちたら何故チワワを撃ってくれ、と頼んだのでしょう? お分かりですか?
まあ、落ちてくるものに対してチワワは足を噛むように訓練されているのでしょう。
自分が噛まれては堪らないということなのでしょうか。


         *   *

自分が出来ないことも誰か他の人だったら出来るという場合が結構ありますね。

わたしは電気屋でもないですから、家の中の電気関係の故障は専門家の電気屋に来て貰って修理してもらうしかないのですが、その人件費というのか修理手数料というのか、それがバカになりません。

いつもこのことに関してはわたしは不満一杯です。でも自分ではできませんから、自分で出来ないことは出来る人に任せるしかありません。自分で出来ないものかと思っていても出来ない。悔しい。人件費がバカにならない。

先日もガラージの電気が点かなくなってしまった。漏電したのか? と電気配電盤の中を見たけれでもなんでもないようだ。結局、電気屋に来てもらった。電気が点かない原因はどこにあるのか? 結局、原因を突き止めるのに一時間強も掛かってしまった。作業時間合計2時間! 最初から原因の在り処が直ぐにでも突き止められいれば、一時間も掛からない作業だったと思う。そうやって時間を稼いで儲けよう賭しているとしか思えないでもなかった。


     *    *

それにしてもゴリラはどこからやってきたのでしょう。
当地オーストリアでもトラが民家に現れたということで大騒ぎになったニュースがありました、確か。
トラは結局人間たちに何も被害を加えることもなく捕捉されたようでした。
近くの動物園の檻を破って一時の自由を享受していたとか。
ドラ捕捉請負の警官たちがわんさとやってきたらしい。
         

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